「中小企業承継法」と世襲政治
猛暑と豪雨に悩まされた夏も終わり、初秋の日差しが西に落ちかけたある日、ここ喫茶「情報塾」には、5~6人の常連が、カウンターに並んでそれぞれがいつもの飲み物を飲みながら、雑談にふけっている。
「昨日、同業者の寄合いがあったので出かけてみたが、私たち零細企業は、なかなか後を継ぐ者がいなくて、社長は皆年寄りばかり、これでは先が思いやられるよ。」D氏が、誰に話しかけるともなく言った。 この記事の続きを読む »
本業は、社会保険労務士・行政書士ですが、夜になると、喫茶「情報塾」マスター(不律丸男=フィリップ・マーロー?)に変身いたします。
猛暑と豪雨に悩まされた夏も終わり、初秋の日差しが西に落ちかけたある日、ここ喫茶「情報塾」には、5~6人の常連が、カウンターに並んでそれぞれがいつもの飲み物を飲みながら、雑談にふけっている。
「昨日、同業者の寄合いがあったので出かけてみたが、私たち零細企業は、なかなか後を継ぐ者がいなくて、社長は皆年寄りばかり、これでは先が思いやられるよ。」D氏が、誰に話しかけるともなく言った。 この記事の続きを読む »
5月のゴールデンウイークも終わりに近づいたある休日の夕刻、喫茶「情報塾」のカウンターには例によって、常連が5~6名止まり木に座ってそれぞれ飲み物を手にしながら雑談を交わしていた。
「ガソリン税は上がるわ、後期高齢者医療制度とかで家の爺さん、婆さんの保険料は取られるわ、食品の値段は軒並み上がるわ、消費税の値上げは囁かれるわで、この国はいったいどうなっているんだ。」D氏がぼやいた。
「あぁ~。一昨日徹夜して見積書書いたのに、今日他社に決まったから悪しからず、なんて電話が入ってそれで終わり。最近はなかなか仕事が廻ってこないよ」とI氏がぼやいた。 喫茶「情報塾」のカウンターである。今日も今日とて、常連が5人ほど集まって思い思いの飲み物を飲みながら雑談に耽っていた。ここの常連は、サラリーマンや売れない芸術家、自営業者、中小企業主等が多く、大企業の経営者などはめったにこない。I氏は、木造を主とした建築業を経営している小企業主である。会社といっても役員はすべて身内で個人事業と殆ど変わりがない。
「零細企業の悲しさよ、我慢、我慢」
喫茶「情報塾」のマスターに会ったのはいつ頃であっただろうか。ずっと以前からの知り合いのような気もするし、それ程前でもないような気もする。たしか、ある日散歩していて、変わった店名の喫茶店だったので、ついふらっと入ったのだった。ドアを開けて中にはいると、テーブル席が10席くらいと、14~15人位座れるカウンター席が設けられているそれ程広くない店だったが、程良い調度が整然と品良く整っていて、
『常連客、H氏のつぶやきより』
「いやあ~うちのQ(従業員)には困ったものだよ、解雇するしか無いかなぁ」 D氏が薄くなった頭をかきながら話し出した。彼は、ある薬品メ-カ-の健康食品を小売店に卸している、従業員を10人ほど抱えている小規模事業主である。
ここは喫茶「情報塾」である。ボックス席は、カップルやら女子高生やら暇な主婦達でにぎわっているが、ここカウンタ-では、常連達が6人ほど止まり木に座っていた、