介護離職はなぜ増える―卵を産まなくなった鶏は?―

 安倍政権が「介護離職ゼロ」を掲げて施設整備を進めているが、12年調査以来少しも減少していないと某新聞に掲載されていた。どんな政策を進めているのだろうか。

 GDPが増加しているとの事だが、昨今の賃金は総体的に低くなっている。特に大企業と中小企業(零細企業)との差が激しくなっている。両親と子二人の4人家族では、零細企業に勤務している父親一人の賃金だけで生活することは難しい。(全てとは言わないが)

 二人の子供が、学生であれば教育費だけでも家計の半数を占めることになる。そこで母親がパートタイマーとして働かなければならないが、昨今のパートや有期雇用の賃金は更に低くなって来ている。それでも生活していけるのはまだいい方で、大半が結婚しても子供を産んで育てるお金が不安で出産をあきらめる人が増えてきている。職業柄、あまり業務に関連している内容の文書は書きたくないし、書いているつもりは無いのだが万一抵触していたらお許し願いたい。

 これもお許し願わなければならないのだが、終戦直後、傷痍軍人と思われる方々が街頭で白衣を着用してハーモニカ等で「戦友」を奏でながら間接的に呼びかけておられた姿が眼に浮かびます。(戦後生まれの方々は殆どご存じ無いと思いますが)

 家族は家族で助け合うのが当然、自分の家で過ごすのが一番幸せ、といったもっともらしい言葉で、高齢で幾つもの病に冒され一人では生活出来なくなった両親を世話しながら自分も生活のために働かなくてはならない人がどれだけ苦労しているのか今の内閣府の方々には解らないのだろう。

 人間一人の労力には限界があります。親の介護をとるか自分の生活か、と問われたときやはり親の介護を優先しなければならないと考えるのは人情でしょう。

 そこでやむなく失職して両親の介護に専念することになる。やがて両親が他界されて、さあ働こうと思ってもいつの間にか高齢になっていて就職先もない、仕方が無いから日払いの労働に従事することになる。さてその子供はやはり両親の介護をするために同じ道をたどる。病気の親を抱えた人と結婚してくれる人はいない。(よほど財産があれば別だが)

 こんな状況では先が不安で子供も産めないし結婚することも出来ない。独身者が増えているのもその為だ。この負のスパイラルで今日の少子高齢化になったと考えられる。
幼児や高齢者はそれなりの施設に預け、その費用を働いて賄う事が大切だと思うのだが。

 その点、時の持つ力は素晴らしい、前述した光景が見られないのも時の力だ、後30年も経過すればこの様な問題で悩むことはなくなるだろう。

今70歳のひとは30年後は百歳、果たして何人くらい残るだろうか。その頃は介護職は失職し、施設はがら空きになる事が予想される、無能な人間は時(時間の推移)に運命を任せるしかない、その者が為政者であればあるほど多くの犠牲を払う事になる。国民全員に問いかけたい。

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