日本の政治は頭の無い胴体 -政治家は思考力を身につけよ-

「どうも遣り切れないよ、こうも工賃を叩かれたんじゃ社員のボーナスどころか材料の仕入れにも資金繰りが大変だよ」
此処は喫茶「情報塾」時刻は夜の5時を少しまわった頃、親の代から小さな「制本業」を経営しているEさんがぼやきながら入ってきた。

店内の止まり木には常連のこの近所の零細企業の経営者達が4~5人、いつものように思い思いの飲み物を(殆どコーヒーだが)前にして雑談に耽っていた。

「ボーナス出せるだけまだ良い方だよ、此方はボーナスどころか給料払うのに四苦八苦しているよ」先に来ていた洋品の小売店主YがEのために椅子を一つ動きながら言った。

「恥を話すようだが、私のところで一番給料が安いのは誰だと思う?」ちびちびコーヒーをなめていたパン製造販売業のSが言った。

「それはこの前貴方の所で雇い入れた若い女の子だろ?」Eがそう返すと、Sは少し間をおいてからため息混じりに言った。

「一番安いのは私ですよ、皆に給料を支払うと私の分が殆ど無くなってしまうんですよ」これには皆唖然として声も無かった。
「まぁ私と女房の年金が少しあるしね、何とか最低の生活はしているけどなんか空しいね」沈黙を破ったのは貿易関係の小さな会社を経営しているTさんだった。

「そういえば先日、確か勤労感謝の日の前日だったと思うが、たまには社員に感謝の意を表さなければと思い、前から一度入ってみたいと思っていたレストランへ社員を連れて行ってみたんだ、するとお昼少し前だというのにもう何人か入っていて、12時過ぎると同時にどっと混んできたんだ、私たちは急いで食べて飛び出してきたんだが、外で何人か待っていたよ」

「ということはTさんでさえ盆と正月位しか行けないレストランで、普通のサラリーマンは毎日そこで昼飯を食べているということなんだ」

「そうなんだよ私達は昼飯といえば近所のコンビニでせいぜい気張っても398円、それ以下のもので間に合わせているのに、毎日昼飯に1,000円かけているサラリーマンが多いという事だ」

「私達零細企業の経営者は、並みのサラリーマン以下ということか」

「益々空しいね」

「でも失業者はだんだん増え続けていると言うし、生活保護所帯も増えているということも言われているね」

「でも本当に働く気がある人達は少ないんじゃないかな」先日一人雇い入れたSが言った。
「募集をすると応募者が物凄く多いのだが、本当に働いて賃金を受ける、ということが良く解っていない人が殆どだと思われるよ」

「そうだよな、趣味と職業が一致することは稀だしね」

「まぁね、職場環境なんて社員同志自ら作るものなんだが、今の人達は自分では何にもしないで、他人にばかり要求することが多くなって来ているね」

「今の政治家がいい例だよ、ちょっとでも自分の思いつきの意見に異を唱えられるとすぐ切れて、その所属を飛び出し、自分で又別の政党を作る。」

「しかも、他人の批判ばかりで自分の主義主張のビジョンも具体案も何も無い、こんな連中が日本を動かしているのかと思うと全く情けなくなるよ」

「それでとりあえず政党交付金を受けるために今度は意見や目的が違う人たちでも何でも人数合わせをする、馬も鹿も見分けられない連中ばかりなんだ」
とまぁこんな具合に、ここ喫茶「情報塾」に集まってきた零細企業の経営者達は、日頃積もりに積もった鬱憤を晴らすべく喧々諤々と不平不満をぶちまけていて、いつ果てるとも分からない。

然るに、ボックスの方のお客は(若いカップルが3組ほど)この人達の苦しみなどなんのその、自分達の世界に浸りきっている。

そして此処のマスターは、カウンター内の端に寄りかかりひっそりと殆ど気配を消して、グラスを磨いている。

” 非情のライセンス” テーマ曲より

♪ 生まれたときが悪いのか    ♪ 何にもせずに死んでゆく
それとも俺が悪いのか        俺にはそれがつらいのさ
何もしないで生きて行くなら     止めてくれるな可愛い人よ
それはたやすいことだけど ♪     涙流れてくるけれど ♪

 

ブログランキングに参加しております。よろしければポチッとお願いいたします。

士業ブログランキングへ
にほんブログ村 士業ブログへ

人気blogランキングへ

カテゴリー: マスターの戯言 パーマリンク