せんベろ酒場と宝くじ(その2)-下にはしたがある-

(その1からつづく)また、類は友を呼ぶというのか、私の知人に宝くじに命を託している男がおります。老い先短い彼は、年金もなく預金もないので、「何十億単位のお金」を拾うか、「宝くじ」にでも当たらない限り、もう生活するすべはなくなってきた、といってここ数年「宝くじ」を買い続けていますが、一度もあたったことはありません。

先日会ったときに、聞いてみたら、「今年この年末ジャンボが当たらなかったら、もう首をくくって自殺するしかない。」といっていました。そのときの私の頭に最初にひらめいたのは、香典のことでした。この時期の出費は痛いからです。そこで、「死ぬなんて馬鹿なことは考えるな!どんな境遇にあっても笑って生きていこうぜ。」と言って、励ましておきました。

また、別の知人に、家を買いたくて宝くじを毎年買い続けている者もおります。数年前に家探しをしたのですが、ローンを組んでも、都内ではとても買えないということがわかり、これまた、「何千万単位のお金」を拾うか、「宝くじ」にでも当たらない限り、夢のマイホームをもてないという人なのです。
その知人から年明け早々うれしいのか、悲しいのかわからない便りが届きました。「宝くじに当たりました!3千万円じゃなくて、三千円と三百円でした!」結局、かすしかあたらなかったわけです。でも、それなりにうれしそうなので、「良かったね。来年はもっといい等があたるといいね。」となぐさめにもならないことを言っておきました。しかし、またもやマイホームの夢は遠のいたのです。

かたや、宝くじに当たらなかったら自殺するしかないといってたもう一方の知人からの便りは、今だありません。

 

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