福田改造内閣と先祖返り

  8月2日福田改造内閣が発表されました。その顔触れをみると古き自民党の姿を彷彿させるものでした。これについて多くの評論家と言われる人達や、若干知名度のある方々並びに当の本人たちがテレビに出演して、それぞれもっともらしいことを述べています。まぁそれが全部意図するものだであるかどうか甚だ疑問ですが、全く的外れでもないらしいです。人それぞれの思惑があるから、全部意見が違っていても別にどうこう言うものではないのかもしれません。

それにしても、官僚出身の議員たちは、実に話術が巧みで驚きました。(今更始まったことでもないですが)白を黒と言い含む巧みさ、長々と話をして最もだなと思わせる、そして他人の言うことは必ず裏返しの批判をする、それも時には、無理やりこじつけるものだから、これ又聞いていて実に滑稽なのです。(まさに与太郎の世界です)
 例えば、「今年の冬は割合暖かいね。」といえば、「いや、山は雪だよ。」という。「今年の夏は暑いね」といえば、「それは山が火事だからだよ。」という類のものである。それを、したり顔でうなずいているジャーナリストがいるから驚きなのです。

 落語や漫才ならば、その気で笑えるし、楽しめます。しかし、国会議員の政策論となると、笑っても楽しさはついてこないし、苛立ちと悲しみだけが残るのです。彼等の政治論を聞くよりは、寄席へでも行ったほうがよほどましというものです。

 福田首相は、個人的には頭脳明晰で、人柄もよくある程度の度量もあると思われる。しかしながらその性は、官吏であって、監督者ではない。
 人間には、それぞれ天性の向き不向きがあります。それは本人がよく分かっているのではないでしょうか?したがって、自分の内閣がそう長く続かないことも感じている気がするのです。それで、今回の内閣改造を行った理由として、大きく3つのことがあげられるのではないでしょうか。

①近い将来、増税は免れない。そこで、増税という「言葉」を国民に馴染ませる為に、増税派(財政再建派)という文言を広く認識させたかった。

②官僚出身だけに、今の官僚制度を崩すのは、至難の業であり、一朝一夕にできることではない。したがって、自分では手を着けずに、次の選挙で自民党が一票でも多く獲得するためには、敵に回すより、味方につけたほうがよいと判断した。

③元の自民党に戻すことにより、一時は心が離れた地方の古老や、有力者及び財界人達の奥深く沈みこんでいる自民党養護の魂を呼び戻すことにより、少しでも有利に導くよう党員としての義務を果たしたかった。

時は、あたかも盂蘭盆、 古き自民党先祖を偲ぶのも一興かも知れません。

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カテゴリー: 経済・政治・国際 タグ: パーマリンク