自殺は、孤独と貧困の終着駅か?―孤独を耐えられない大きな不幸(群衆の人より)―

 4人に一人が本気で自殺を考えた事があり、過去一年以内に自殺未遂をした人が推計で53万人に上った。という記事が某新聞に掲載されていた。全国の20歳以上の男女約4万人からの回答の結果だということです。実際の自殺者は、40~60代が多いのだが、自殺したいと考えたことがあると回答した人の中で、20~30代は男女とも30%を超えていたそうです。自殺未遂をした人の51,1%、本気で自殺を考えた人の73,9%が、誰にも相談していなかったとの事でした。
国内の自殺者数は、14年連続で3万人を超えていたが、昨年は3万人未満だったそうです。孤独(孤立)とはそれほど人心に絶望感をもたらすものなのでしょうか?

 確かに電車に乗っていても、繁華街を歩いていても、皆自分の事ばかりで人無きがごとく振る舞っている人が多いのは事実です。又年齢が10年違うとお互いに相手が何を考えているのか全く見当がつかない、という声をよく耳にします。それだけ常識の範囲が広くなった、ということなのでしょうか。

 「人間は可憐であり、脆弱であり、それ故愚かなものである」と某作家が言っております。メダカは群れたがる、人間とは孤独に弱い動物なのかもしれません。考えて見れば私は幼少から「運」に見放された人間で、いつも何か問題をかかえ、心が晴れた時などなかったと思っていますが、まだ自ら命を絶とうと思ったことはありません。たぶん徹底した臆病者なのだと思います。

 この世に命を与えられて存在を許される者は、死を抱いて生まれて来るのです。決して死に急ぎをすることはありません。生まれてきたものは、必ず土にかえります。それ故に与えられた命を少しでも長く保つことが生を与えられたものの使命だと思います。

これも新聞のコラムに掲載されていたのですが、かつてYKKなる政治家達がおりました。そのうちのKが首相に就任した際、Yに「時々官邸か公邸に尋ねてきてくれ。精神安定剤になってほしい」と言われたそうです。あれほどの人でもやはり孤独に耐えられないのかと今更ながら考えさせられる一齣です。

 そういえば、最近は体調を崩して医療機関に行くと原因が良く解らない場合に、安定剤を処方される場合があります。私は、若い人達には出来るだけそういう薬には頼らないで精神を鍛えなさい、といいます。なぜなら「依存症」を恐れるからです。高齢者には医師が良いと思って処方してくださったならそれに従いましょうといいます。先が短いのですその日その日を気分良く過ごせれば、それで良いと思っているからです。

 人間は所詮大勢の中の一人なのです。絶海の孤島で自分一人しかいない場合に、うつ病も精神病も発生しないと考えております。周りに大勢の人がいるから、それに気を遣い、惑わされて絶望的になるのでは、と考えます。大勢人間がいる、自分もその中の一人だと考えれば、他人に迷惑をかけない様にして、孤独になれば(習慣づければ)「孤独もまた楽し」という気持ちになり、自ら命を絶つという発想にはならないと思います。

 前述した「記事」を読みながら、ふとこんな事を考えました。どうせ限りある命、自ら絶つことを考えないで、与えられた期間自分らしく楽しく生きましょう。(*^_^*)

”よろしければポチッとお願いいたします。(^_^;)

士業ブログランキングへ ☞にほんブログ村 士業ブログへ

人気blogランキングへ ☞

 

カテゴリー: マスターの戯言 パーマリンク