大手広告会社の某社に、去る14日(金)東京労働局と管轄労働基準監督署の「過重労働撲滅特別対策班」のメンバーなど8人が、立ち入り調査に入ったとのことです。
これは昨年末(12月25日)に、新人の女子社員が過労自殺して、それが労災認定されたことにより、この会社は長時間労働が状態化しているのではないかと懸念されたからであると言われている。他界された方及びご遺族の皆様には謹んで哀悼の意を表します。
人間は、個人個人によって色々な個性と言うべきか、得て不得手、身体の強弱、知能の偏り等々様々な違いがあるのです。そんな解りきったことを今更、と思われるでしょうがこれが案外解っている人が少ないのです。自分自身を過大評価したり、優秀だと思いこんだり、自己の欠点を気がつかず、他人が自分を評価してくれないなどと反省すべきことを反省せず他人のせいにしてしまうのです。又他人を推し測るのにどうしても自分の尺度で判断することが多いのです。
過去に何度も申し上げているように、自分が好きな仕事、自分が憧れている仕事と自分が出来る仕事は違うのです。自分が就職するのは自分が出来る仕事がある企業を選ぶ事です。勿論実際にやってみなければ解らない場合もあります。自分が就職をして与えられた仕事をやってみて、それが自分の考えていた事と違うようであればすぐ退職して又自分がやってみたい仕事を探して就職すれば良いのです。職業選択の自由は憲法で保障されておりますし(憲法第22条)、今就職している企業を退職したければ退職の申し出をすればこれを無理に引き止めることは出来ないのです。(労働基準法第5条・・強制労働の禁止) 私は15年間で10回ほど職場を変わっております。
ある意味、長谷川秀夫教授は壮士です。
従業員5人未満の企業経営者などは悲惨なものです。従業員の何倍も働かなければならないのです。本来経営者には労働の義務はありませんから、経営している会社(企業)がうまく機能していれば遊んでいても良いのですがまずそんな企業はないでしょう。従業員は、労基法始めいろんな労働法で守られていますが、経営者を守る法律などないのです。請け負った件は必ず契約どおりに行はなければなりません。従業員には残業はさせていませんし、法定労働時間は守っておりますので、自分で働くしかないのです。
昼となく、夜となく、日曜、祝日もオール出勤です。配偶者、子供達等家族の理解もなく、相談相手もなく、夜くたくたになって帰って来て、夕食も一人で安い焼酎を飲みながら食べ、いつの間にか寝てしまい、朝になったら又事務所に、お客様の処に出かけて行く。孤独だ、寂しい、惨めだなんて愚痴を言う暇もないのです。
毎日こんな暮らしです。おそらく私一人ではなく零細企業の経営者にはこんな人が多いのではないでしょうか。それでも自殺しようとは思いません。若い人達は自分自身で夢と希望を見つけて楽しく生きてください。死ぬほど嫌な仕事にしがみつかないでください。
自分の甲羅に合わせて穴を掘ってください。
それがこの世に生を受けた者の義務だと考えます。
” 広いこの世で唯一人 人生語る友はなく 恋に落ち込む人もなし
膝を抱えて我が頭 壁にぶつけりゃこわいかに 孤独孤独と音がした
一人なんだ、一人なんだ、 だあれもいない ” (笑うせーるすまん より)
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