菅総理と「犯罪者」

ついに、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発出された。あとは各地方自治体の長がそれぞれの管轄地域について具体的な策を講じていくことになる。
今回が2回目の緊急事態宣言の発出である。第1回目は2020年4月7日に一部地域で始まり、4月16日に全国的になり、同年5月25日にすべて解除となった。

当時はまだ、新型コロナウイルスがどういう構造で、どういう性質のものかよく解っていなかったのでいろいろ戸惑うことがあったと思う。
でも今では大分その性質も解ってきて変異種なども確認されてきている。
それにも関わらず、毎日感染者が増え続けてきている。だがそれを目の当たりにしながら菅内閣はただ手をこまぬいて放置している。無為無策でなすすべがないのか、それほど無知蒙昧の人達ばかりではないと思いたい。

去る12月14日、国民には5名以上集まっての会食は自粛しなさい、と言いながら、菅氏、二階氏など国のトップクラスが8人で会食を行っていたという。
菅氏は、「国民の誤解を招くという意味で真摯に反省している」と言っているが、国民はだれも誤解などしていない、ありのままを見ているだけだ。またもう1名は、会食が目的ではなかった、話をすることがあった、と言っているが、5人以上で集まってマスクをとって話し合うことを自粛してほしい、というのが目的で、会食、座談会の区別はないと思う。言葉の意味も知らないのか?この方たちが会食を行う店は高級店ばかりなので、店の方で十分気配りをしているので感染などあるわけはないが、庶民が行く店はそうはいかない。この人達がこれだから、その下の愛知県西尾市議だの、山添村村議だのとモラル低下の議員が目立つ。

東京都は、感染拡大がレベル4で「感染が拡大していると思われる」最終段階に達している。
医療提供体制では、やはりレベル4で「医療体制が逼迫している」段階にきている。
ここで、いろいろな方々につつかれて、やっと重い腰を上げたということです。
中国の作家、方方氏が言った事「ある国の文明度を測る唯一の基準は、弱者に対して国がどういう態度をとるかだ」もって至言だと思う。
その他いろいろ書きたいことはあるが、長くなるので省略する。

とにかく去年1月末頃から、新型コロナウイルスの餌食にならない様にして、血眼になってマスクを手に入れ、1週間位同じマスクをしながら、恐る恐る1日を過ごしてきている。このコロナウイルスの特徴は、無症状で感染している人が多く、その人達が他の人達に感染させる事だ、したがって自分以外の人達は皆感染者だと考えなければならない、ということです。しかも見分ける方法がない、これが一番恐ろしいのです。そして感染しても医療機関で治療を受けられない現状であること、すなわち1度感染して症状が出たら死ななければならない運命にあることです。

今回の年末年始の休日も、おうちの中ばかりでは、身体に変調をきたす恐れがあり、外に出ればコロナウイルスに襲われる。買い物に行くにも、散歩をするのにも大きなきっちりとしたマスクを着けて、きょろきょろしながら雑踏を避け、できるるだけ人から離れて、めったに通らない細い路地や高架線の下などを早足で歩き、他人とすれ違う時には顔を背けてさっと通り過る。そしてできるだけ」家の中で過ごす、まるで「犯罪者」の心境だ。

しかも仕事はテレワークなどできない内容なので、毎日満員電車に揺られて職場に行かねばならない。マスク1枚だけが頼りだ。国はこんな生活をいつまで強いるのだろう。

いつまで「犯罪者」を続けなければならないのか、もう耐えることにほとほと疲れてきた、日本人とはこんな人種なのだろうか、つくづく考えさせられる今日この頃です。

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