馬鹿が合格した勉強方法(その7)-24時間を有効活用するために-

 さて、4~5回さっと”斜め読み”(造語)したあと、頭の中で反復してみてどれ位記憶しているか自分なりに判断してみて下さい。それから、読んだ法律書と問題集を開いて、自分がどれだけ覚えているか検証してみて下さい。
ある程度覚えていた方、間違って覚えていることが多かった方、あるいは全く覚えていなかった方、又はこれらのミックス型の方々とその内容は、様々だったと思います。

しかし、これらを総合的に分析してみますと、自分がどの部分を記憶しているのが多かったか、間違って記憶していたのはどの辺なのか、又、ほとんど記憶に残っていなかったのはどの辺なのか?自分自身の得手不得手の部分が漫然とではありますけれども、解ってきたと思います。

試験は、総合点評価でもあり、又科目別評価でもあるのです。

自分の苦手な科目でも、ある程度点が取れるレベルまで知識を得ることが必要になって参ります。

独学というのは、身近に同じ目的を持つ勉強している人がいないと、ついつい自分の得意な科目に力を入れてしまう傾向にあるのです。以前、何かのブログに書いた記憶があるのですが、人間は、自分の得意なことであれば日常無意識のうちにそのことに目や心が移り、注目するようになるのです。ですから、自分の苦手(不得意)な科目を好きになってください。

”好きになるようにするというのではなくて、断固として、好きになってください。”

何事によらず、自分がどうしても勝てなかった相手に勝った時の嬉しさは、当然に勝った時のうれしさとは比べ物にならない程喜び深いものです。これはどなたでも一度や二度は経験しておられると思います。

したがって、勉強は自分の苦手(不得意)な科目から始めて下さい。

まず、法律書を各科又は長い条文であれば、ある章までを、一単位として切り離してください。しれは、普段着のポケット又は持ち歩く鞄の隅に邪魔にならない程度の大きさにすることが肝要です。(問題集のほうは、まだ切り離さないで下さい。)
切り離したら、最初のうちは、条文通り第1条から順を追って読めるようにして下さい。

その切り離した法律書を常時ポケット(あるいは鞄)に入れて、家にいるときはもちろん、外出した時は、歩きながら、電車の中(含通勤)休憩時間、食事休み等、少しでも暇があれば、(暇を作って)読んで下さい。

昨今、携帯電話を持って、満員電車の中でも、密集した(混雑した)人ごみの中でも平気でピコピコやっている人がおりますね。あの無神経ぶりを発揮して下さい。これも慣れの問題で、やり始めて少しの期間を経過するとこんどは、本を読まないと何となく手持無沙汰で落ち着かなくなるものです。

又、この方法は決して新しいものではありません。昔から行われていた方法なのです。
「蛍雪の功」、これは何も灯のことだけではなく、寸暇を惜しんで勉強する意味なのです。代表的なのが、二宮金次郎(尊徳)で、昔は、ほとんどの小学校の校庭の隅に、薪を背負いながら本を読んでいる石像があったものです。

前述したように携帯電話機をピコピコやっている人達を見ても、それ程”?”とは思われないでしょう。その携帯を、法律書をちぎったものに持ち変えればよいわけです。決して、難しいことではありません。

後は次回にゆずります。

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