2009初詣 (今年は無難に、、。)

朝6時に目が覚めた。今日は出勤しなくてもいい日なのに必ず6時には目が覚める。習性というのは恐ろしい。
今日は元日(ニューイヤーファーストデイ)、初詣をしなければならない。
別に神社に義理があるわけでもないし、あちらも待っているわけではないが、何となく行く気になった。支度をして外に出ると寒い!マスクに厚手のコート、冷気が身にしみる。

目指すは、最寄り駅の近くにある神社だ。猫背にならないようにことさら胸を張って歩く。いつもなら通勤者でにぎわうこの通りも今日は静かで人もまばらだ。同じ方向へ行く人達はたぶん初詣の人達であろう。神社の方角から来る人達は初詣を済ませた人達に違いない。

男女を問わずやたら老人が目立つ。夫婦らしい二人連れや、一人暮らしのかただろうか、一人でとぼとぼと歩いている。皆一様に年寄り独特の厚着をして背を丸め、初詣と言うよりは亡くなった連れあいの墓参りと言ったところだ。この人達は何を神に祈るのだろうか、余計なお世話だが、ふと考えた。
若いカップルも散見するが、晴れ着の人は誰もいない。女性の顔は歪んでそれが寒さに引き連れて、更に歪んで見える。男性は、無精ひげを生やし、髪を逆立てよれよれのジャンパーにGパンでこれも寒そうに顔をこわばらせている。どちらかがどちらかのアパート(マンションではない)に泊まり込んで、さえない未来を語り明かしたのだろう。お互いに形ばかりの初詣を済ませて、早く帰りたいと言った様子がうかがえる。どのカップルも皆似たような者達だ。海外旅行や郷里に帰れない若者達なのだろう。皆新年を迎えたにもかかわらず、若者特有の輝かしさは見られない。

鳥居をくぐる前にここに来たことの証に写真を撮る。鳥居を含む全景、社務所、本殿などどこをとるにも邪魔な人達がいるが、私も早く帰りたいので好き嫌いは言ってられない。パシャパシャとデジカメのシャッターを押して、社殿に進み賽銭を投げ込み、一礼、2拍、一礼をする。うしろに爺様の団体が来たので、気にしていたら、何も頼み事をしないで終わってしまった。最も頼み事をしたところで、叶えてもらえるわけでもなく、かえって気が楽である。おみくじを引いたところで仕方がないし、売店の太った娘があくびをしているのを横目に見ながら、神社を出た。

帰りも同じような人達にすれ違った。

良いことなんかなくてもいいから、今年も無難に過ごせるようにと思いながら、帰宅した。

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