最近高年齢者の医療費を巡って、色々な意見が取沙汰されています。
とりわけ、消費税の増税論が湧き上がってきてからは、増税は、高年齢者の年金と医療費がアップするからだという理由に終始してます。(公務員制度改革、天下りによる税金の無駄遣いについては結局封印されたままで、、、です。)
所詮、比率の問題だけであるという観点から見れば、高年齢者が多すぎるということは、低年齢者が少ないということをであって、トータル人口はほぼ同じです。
仮に現在60歳の方々が全員80歳過ぎまで生存されるということは考えられない。その一方元気な人々はいくらでも活躍しているし、その反面、これから出生する人達全員が元気で働いていけるとは限りません。今現在も、就職できず、所得も低く、体調不良に悩まされ、引きこもりや鬱状態になっている若者も多いのですから、、。
先日新聞の声欄に、「笑って死のう」「長生きしてもいいことあるの?」といったものが掲載されていました。年寄りは迷惑かけずに早く死ねと言わんばかりです。
また、別の方の近著に、「本人に治せないものを、他人の医者に治せるはずがない」というものがあり、現職ドクターの方の著作ですが、これが良く売れているとのことで、悪い冗談としか思えません。
いつの世でも、子供と年寄りが、安心して暮らしていける世の中でなければならないと思います。時代と共に世の流れも変化しています、その流れにあわせることが大切なのだと思います。従来の方法がうまくいかなくなったら、やり方を根本から変える必要があります。それが出来ない国ならば、国政に携る方々が無能だといわれても仕方がないと思います。
小学校高学年の時、モーパッサンの「脂肪の塊」を読みました。その時は、何の変哲も無い、短編小説だと思いました。その後20歳の頃、機会あって又読みなおしました。読後、これほど味わい深い小説は少ないのではないかと思いました。
(BOULE DE SUIF(=”脂肪のかたまり”)と呼ばれるでっぷり太った娼婦が同じ馬車に乗り合わせた人々のために自己犠牲の精神を発揮するのですが、まったく感謝もされない上に、逆にひどい仕打を受けるという話ですが、人間の性根の醜さが痛烈に描かれています)
”人間の生き死は、それぞれ本人が考え決めればいいのです。”
何事によらず、己の目線だけで決め付けるのではなく、根底に一貫した思いやりの心が必要だと考えます。
どなたかが言っていましたが、世の中の嘘は大別して3つあるそうです。
1つは”真っ赤な嘘”
1つは”白々しい嘘”
もう一つは”統計”だそうです。 (゚Д゚;ノ)
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