介護することの難しさ、尊さ

去る9月17日長妻厚生労働大臣は、後期高齢者医療制度を廃止する旨を明言しました。私はこの制度ができた時から、ずっと反対の意をブログに書いてきました。多少なりとも常識的な人間であれば、ただ単なる保険料の問題ではなく、この裏に隠されているものを何となく感じとられたと思われます。
しかし、この制度を廃止したからというだけでは問題は解決しません。いつも新聞やテレビをにぎわしている老老介護、離職介護、労働と介護疲れによる過労死、あるいは、殺人等々本来は、愛し合うべき人々が共倒れになって、悲惨な目にあっているのです。

 どんな人間でも年をとれば働けなくなり、やがては、自分自身の行動すら他人の手助けがなければ生活できなくなります。
これは、わかりきったことなのです。例外はありません。

限られた命、自然に終わるまで、安らぎを与えることは残された人たちの義務と考えます。

日本人は、農耕民族だと言われています。他の国の人々と違って皆お互い助け合って、仕事を分担して、生活してきました。そうしなければ、生きていけない民族なのです。

それが、いつの頃からか、今の自分さえよければそれでいい。どんなに苦しんでいる人がいても、すべて他人事で済ませてしまう人々ばかりになったような気がします。「明日の自分」を他人から推察できる人間にならないと、この国は滅亡します。

介護に限って言えば、病院若しくはこれに準じた施設を造って、介護に手馴れた方々に介護をお願いし、若い人達は働けるうちに働いて、介護費を負担するというこの当たり前の制度を少しでも早く確立させることが必要と思われます。

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カテゴリー: 後期高齢者医療制度 パーマリンク