授業料無償化 と 生活保護受給家庭

先日所属している某会主催の講習会に出席しました。会場はある資格試験専門の予備校の講堂の一室でした。
したがって、私たち以外にも資格試験の受験生の若者たちが多数出入りしていました。休憩時間を利用して、この若者たちが4~5人位ずつ屯して話をしている内容を聞いていると、皆のんびりムードで受験や生活の悲壮感がまったく感じられません。

この若者たちは20代と思われるが、いったい自分の生活をどう考えているのだろう?と不思議に思いました。司法試験や、司法書士、行政書士、社労士等は資格がなければ論外ですが、試験に合格したからといって、すぐに収入に結び付くものではありません。その方面に何らかのコネクションでもない限り、開業して何とか生活していける方々はほんの一握りでしかないのです。又勤務したからといって、資格手当など微々たるものです。今は晩婚が多くなって来ているので、子供が30歳になる頃は、親は60~70歳位でしょう。40歳になる頃は、当然親は70~80歳になっている。つまり親の介護をしなければならない年齢になるのです。

30歳頃から働き始めても、勤務期間が10年~15年ではそれほど生活にゆとりを持つことは出来にくいと思います。そこで親の介護が始まれば、当然勤務時間も制限され、賃金カットされる。そして、ほとんどが退職して介護に専念することになるのです。
そうなると収入はゼロ、自分と親の生活費と医療費がどんどん増えていって生活していくことが困難となる。したがって、生活保護を受けるか、親を殺して、自分も死ぬか、過労死をすることになるのです。

このようにして、生活保護家庭がどんどん増えていき、生活苦から自殺者も増加していき、人心は乱れ、犯罪者が増え、世の中は、百鬼夜行の様を呈してくることになる。これ等の現象を回避するには、次のことが重要です。

1. 若者を早くから労働させること
2. 高等学校以上は二部(夜間)を主体とすること

若いうちから労働させることにより、自分に合った職業を早く選ぶことができ、労働での収入を得ることで、働くことの尊さを心に刻むことができます。

又、人間の体力は、20歳前後がピークだといわれています。したがって体力的には昼間労働しても、夜就学するのに少しも支障はないはずです。労働することの尊さと、勉学することの喜びを若いうちに身につければ、この国ももっともっと活気ずくものと思われます。

高校の学費無償化に伴い、思い切って青少年の生活の在り方を修正することが、今の日本の活路を開く大事な要素であると考えます。

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