大腸癌の恐怖~災難にかこまれて~

いうまでもなく、私達は”常に災難に囲まれて生きている”。

 道を歩いていれば、いつ車が突っ込んでくるか分からないし、自転車に乗った小母様や携帯片手の女性達がぶっつかってくるか分からない。頭上から何か落ちてくるかもしれないし、見も知らぬ人達から、襲われないとも限らない。 駅などでも、押されて階段から転がり落ちたり、ホームで突き飛ばされて線路に転落する可能性は十分にあります。

 病気もまた然り、もって生まれた持病に悩まされたり、難病に罹っていたり、知らぬ間に大病が進行していたりする。

 この度のように、地震、津波、等いつ発生するか分からないし、いつ巻き込まれるか分からない。これら人災であれ、天災であれ、ひとたび取り付かれると自分ひとりでどうにかできるものは少ない。

 このことは、十分承知しているのですが、どこか自分だけは、これ等災難とは無関係だと信じている(信じていたい)気持ちがどこかにあって、明日のこと、来月のこと、十年後のことを考えている。

 だから、いきなり災難の一つが降りかかってくると、とたんにあわててしまい、身の不運を嘆いて悲嘆にくれることになります。

 

 私が、大腸癌の手術を受けたのは丁度7年前のことです。(もう完治したので人に知られてもかまわないと思います。)

 開腹手術は全身麻酔なので、痛くも痒くもなかったのですが、そのショックが大きかった。もう二度とこんな思いはしたくない、という気持ちが骨の髄まで浸透してしまいました。

そこで、毎年一回内視鏡による大腸検査を行い、2~3個のポリープの摘出手術(ポリペクトミー)を受けています。 優れた技術をお持ちの先生(ドクター)がおられるクリニックを紹介されたので、安心して摘出手術を受けているのですが、日ごろの健康管理も大切です。

 と言いましても、私の仕事は、顧客の依頼を受けて行うものなので、自分の都合などはあって無きがごとし、結構毎日がハードで、集中的に体力、精神力が要求されます。

 検査後一週間位は、食べ物や身体の具合を加減しなければならないので、どうしても休日が多いゴールデンウイークの直前に検査をすることになります。今年も4月末にいたしました。

 したがって、皆様が、登山やゴルフ、海外旅行、温泉に、又は趣味を満喫し、豪華な食事、すばらしい美酒等々で心身共に充電しているゴールデンウイーク中、私は、ほとんど味のないおかゆを主食とし、脂はいっさいとらず、胃腸に刺激の無いものを食べ、身体もあまり動かさずに、休み明けには又思い切り仕事が出来るように、読書三昧の休日を過ごしているのでした。 

「災難」・・ 並々ならぬ明瞭さで、この世のものごとは思い通りにならないということに気付かせてくれるもの ~アンブローズ・ビアス「悪魔の辞典」より
 

 

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