朝青龍関と貴乃花親方-五穀豊穣を願う心を取り戻すこと-

去る1月16日未明、初場所にもかかわらず、横綱朝青龍の泥酔・暴行事件が話題になっています。「横綱としての品格に欠ける」、「相撲は格闘技であり、身体が凶器だ。一般人に暴力を振るうなどもってのほか」、「相撲は国技だ、国技を汚した」、「解雇」、「除名」等々何とも喧しいです。

確かに相撲は日本では神事であり、国技と称されています。古くは、五穀豊穣を祈って祭祀が行われ、神々に奉納するものとして行われたといわれており、垂仁天皇の御世、野見宿彌と当麻蹶速の勝負が大変有名です。

それ以降も日本の国技と称され、伝統的競技としてその精神を伝承して今日に至ったのですが、今やグローバル化の名のもとに世界各国から力士が集まって来ています。両横綱はむろんのこと大関、関脇等三役や前頭にも多数外国人がいます。

相撲は、格闘技である以上、強くなければならない。それと同時に精神面も養っていかなければならないのですが、この、「相撲道を極める」ということは中々難しいことだと思われます。

相撲道は、日本国という一種独特な草食人間?の集団が生きる手段として、培ってきた協同と謙譲の精神をもとにした人種のみが、悟り得る道ではないでしょうか。

重量制がなく、勝っても負けても笑わない、負けた相手に手を副えてあげる。こんな格闘技はほかにはないのではないでしょうか。
この精神を他国の人々に理解させるのは難しいと思われます。

今,朝青龍を土俵(相撲界)から追放すれば、日本人は自分たちで勝負に勝てないから彼を、角界から追い出したといわれるのが落ちだと思います。

けっして彼を擁護するつもりはありませんが、この世界はやはり日本人で守るしかない。つまり、日本人の強い力士を育てていくしかないと思います。

古き良き伝統は、時代とともに歪められ、曲げられていつの間にか、悪しき習慣となってしまうので、どこかで正さなければならないのです。

貴乃花親方の心底もそのところにあるのではないでしょうか?
それにはやはり、国民全員が、今は失われている五穀豊穣を願う心を取り戻すことが、必要だと思われます。

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カテゴリー: マスターの戯言 タグ: パーマリンク