病院と警察と軍隊と

猛暑に悩まされた夏が終わりあっという間に立冬が過ぎて、いつの間にか晩秋になってしまった。
新型コロナの第2波とインフルエンザの流行する季節になり、厳しい時期に突入しようとしている。この時節になると高齢者にとっては何か空しさがこみ上げてくる。
「一里塚」を迎える前に届くのが、「年賀欠礼」のハガキが届くのである。特に今年は新型コロナの流行により親友や友達・知人等の交流が制限されているので、つい疎遠になってしまいこの人達の身上が把握出来なくなってきている。どんなに親しくしていても家族ぐるみの交際が無い限り家族は亡くなった本人の交友関係がわからないので、家族は前回届いている年賀状を見てその人が年賀状を準備する前にしらせてくるものと思われる。
今年もすでに何通か届いている。そうか、あの人もついに逝ったか、この方もか、と過ぎた日の出来事を思い出しながら感慨にふけっている今日この頃です。。

又、離れている同級生からは、そちらの方に住んでいる同級生の現状をしらせてくる。
A君は、前立腺癌で亡くなった、C君は地元の特養に入っていて亡くなった、K君は認知症で特養に入った等々死亡と認知症の人数が増えてきている。

以前黒澤 明監督の「夢」という映画を見たことがある。8編からなるオムニバスで全体を通して言えることは、自然に逆らわず、目前の利益と便利さだけを求めないこと、悪事にはその報いがあることなどだと思います。
8話目の「水車村」は自然と共存し、無理をせず、他人と旨く協調して生活すれば100歳前後まで天寿を全うできるといいたかったのかもしれません。98歳の女性が亡くなり村中総出で祝う葬儀をするのです。ちなみに笠 智衆演じる老人は103歳の設定です。
表題の、病院、警察、軍隊は本来無くてもいいものなのです。
出生してから、物事に逆らわず自然とあるがままに健康な生活して100歳前後で老衰により天寿を全う出来れば病院はいらないのです。暴力、窃盗、障害、詐欺、恐喝などの犯罪が一切無ければ警察はいらないのです。また国同士のいがみ合いや、領土侵犯、生活必需品などの輸出入の妨害などが無ければ軍隊はいらないのです。

しかし、病院・警察・軍隊を持たない国は無いのです。コスタリカ共和国は軍隊を持たない、とありますが有事には軍を組織出来るとあり8千人もの警察官がおり、装備も軍と同じようにしているとのことです。
理想と現実とは全く違うのです。生まれてから死ぬまで1度も病気にならなかった、怪我もしなかった、病院に行ったことが無いという人はいないと思います、病院(医療機関)無くして私達は健康な日々を送ることが不可能なのです。又、考え方、習慣、欲望の度合等により人間の集まるところには必ず犯罪が起こります、警察も絶対に必要な組織です、さらに、宗教上の争い、文化・民族性の差異、土地・資源の奪い合い、権力者の利害関係、政治的信条の差異等により、戦争は必ず起こるのです。
今は、アフガン戦争、クルド対トルコ戦争、シリア内戦、リビア内戦、イエメン内戦等盛んに行われております。戦争を起こさない、巻き込まれないただ一つの方法は他国に侵略を許さない強力な軍隊を持つ事しかないのです。
国として資源も無ければ他国を侵害する力が無い国ならば、侵略する意味がないし何ら得るものがなければどの国も侵略してくることはないでしょう。
今の国際事情は混沌としてきており、我が国は真の独立国家にならないと危険だということです。日本は極東の島国であり、国土は海に囲まれているため、優れた漁場を持っているし、海底資源も豊富にあります。国民も穏やかで礼儀正しい、優れた技術を持った国民なのです。この国を自国のものにしたい(植民地にしたい)と思っている国は多くあると思います。
経済大国と言われていながら防衛費(軍事費)は少額で国防の意識が薄く同盟国に頼ろうとあたふたしているだけで、多分他国からはおかしな国だと思われているに違いない。
そのために、竹島はお隣の韓国に実効支配され、尖閣諸島は中国が自国のものだと公言し、島周辺の海域を航行している。それだけではない、日本の排他的経済水域内の漁場に中国や北朝鮮の違法操業が急増しているらしい。これに対して水産庁は、日本の漁船に対して入域を自粛するように呼びかけているとのこと、本末転倒もはなはだしい。

同盟国はアメリカだけです、しかし過去において同盟国としての任務を果たしてもらえたでしょうか?そして今大統領選挙であの騒ぎです。大統領候補者もさることながら国民がすでに分裂しているのです。世界に冠たる国があれでは同盟国としてお互いに信頼する事はで来ません。日本は自力で防衛力を増強することが早急に必要です。

拉致問題しかり、北方領土しかり、何も解決していません。香港、台湾等の状況如何によっては日本もターゲットになる可能性があります。その時に協力してくれる国はありません。

新型コロナウイルスの措置すら出来ないこの内閣では期待することは出来ませんが今こそ国民全員が国憂心を強く抱いて有事に備える事が肝要と心得ます。
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