痴漢冤罪事件

  先日のサンプロに、痴漢の冤罪がはれた、名倉教授が出演されていました。
氏は多くをかたりませんでしたが、その顔には、口惜しさ、無念さ、と言いしれぬ怒りとがにじみ出ていました。
その怒りは、犯人扱いをした女子高生はむろんのことですが、むしろ国家権力を弄び、平気で冤罪者を作り出す司法関係者に対するものだったと思われます。
一審二審では有罪判決を受け、最高裁でようやく冤罪をはらすことができたものの、この間の苦しみは、想像を絶するものがあったに違いありません。
痴漢などは実際に被害が無くても女性がその気になれば、簡単にでっちあげられるものです。そのターゲットになるのは弱者です。教授がボブ・サップの様な男であったら果たして犯人呼ばわりされたかどうか・・これは他人事で済まされることではありません。

老いた女性は、他人から同情され労られる。
しかしながら、
老いた男性は、苛めの対象となり、邪魔者扱いされる。

人間の中では一番の弱者だと思います。
私は職業柄、通勤以外にも多く電車を利用しております。
もう60歳を過ぎているので空席があれば座るようにしていますが、不思議とすぐ隣に座られたり、前に立たれたりします、他に空席や立っているところが多くあるにもかかわらずです。
これは、私が老人であり、一見まともそうに見えるから人は安心して近づいてくるのだと思います。つまり弱者の証拠であり、ターゲットにされやすい人種でもあるわけです。

戦後何もない時期から、苦労に苦労を重ねて血を吐く思いをしながらも、社会的に「悪い事」と言われることには一切手を染めることなく、ひたすら一生懸命生きてきて、この年になって「冤罪」で犯人(悪人扱い)にされては死んでも死にきれないです。

前述の最高裁の判決も3対2でかろうじて「冤罪」が認められたと聞いています。
司法界にもまだ僅かながら良識者がおられることを知り、すこし救われた気持ちになりました。

 

ブログランキングに参加しております。よろしければポチッとお願いいたします。

士業ブログランキングへ
にほんブログ村 士業ブログへ

人気blogランキングへ

 

カテゴリー: 事件 タグ: パーマリンク