私達が受け継いだのは、敗戦者の汚名と焦土と化した国土だけだった。-売家と 唐様で書く 三代目-

過日鳩山首相は、「鳩カフェ(!)」において、子供手当の話の際に、「子供たちの将来に借金を残すことはしたくない。したがって、お約束した子供手当は、満額出せないかもしれない。」といった内容の発言をしています。
予算を削り、公約したマニュフェストを実行するのが難しくなると、すぐ子供達につけを廻すのはよくない、子供達に借金を支払わせたくないを連発して、自分たちが公約を実行できないことを正当化しています。
確かに借金を残すことはよくないし、子供達につけを廻すのは良いことではないです。
しかし、国民の生活を維持するためには、予算(国費)を使うしかないのです。かつ、それをできるだけ穴埋めする政策を考えだすのが政治家の手腕ではないかと思います。

私達昭和10年代が受け継いだのは、敗戦の汚名と極度な貧困と、集土と化した国土だけでした。それを、一生懸命に働いて、経済大国2位にまで押し上げ、一億総中流時代をも作り上げたのです。

それを維持できなかったのは、戦後生まれの政治家と、官僚達の手腕がなかったからだと思われます。そして、時の功労者達はいまや「後期高齢者」として、冷遇されています。

小沢幹事長が、先日、講演で「せっかく政権交代しても、また官僚支配に陥ってしまえば、日本には二度と本当の民主主義が根付かない」といったとおり、今こそ行政改革を徹底的にやり、官僚支配から脱却して、思い切って無駄を省くことをやらないと、もうチャンスはないと思います。

そして一方で、子供達には、働くことの尊さを教育していくことが、日本の将来にとって重要だと思われるのです。

売家と 唐様で書く 三代目
日本の将来がこんなことにならないように、願うのみです。

注:初代は苦労して財産を残し、二代目はそのおかげで暮らしたものの、三代目になると遂に没落して、家を売りに出すようになるが、その売り家札はしゃれた唐様で書いてある、という道楽にふけった三代目の生活を表していることを皮肉ったもの。

ブログランキングに参加しております。よろしければポチッとお願いいたします。

士業ブログランキングへ
にほんブログ村 士業ブログへ

人気blogランキングへ

カテゴリー: マスターの戯言 タグ: パーマリンク