秋葉原無差別殺傷事件と昭和ブルース

 6月8日に秋葉原で発生した、無差別殺傷事件の犯人について、いまだ新聞、テレビで取り上げて、その動機等背景について報道しています。若者に聞いたところ、当然殺人はよくないが、気持はわかるといった意見がある一定数あるとNHKの特集番組でとりあげており、一抹の不安を覚えました。
子供を産み育てる、これは生きものの本能かと思われます。どんな動植物でもこれを繰り返す、これは命あるものの太古から変わらぬ営みのはずです。日本人は時代が変わっても、この伝統に従って生きてきたと思われます。しかし第2次世界大戦後、日本人の思考は大きく変わりました。その原因はお解りだと思います。戦後一時期強くなったのは、靴下と何とかだ、と言われたことがあります。自由と身勝手をはき違えて勝手気ままに振る舞う人達が子育ての本来の意義を見失ってしまったのではないでしょうか。

 自分の子供は親が守らなければならない、これは明白の事実ですが、そのためにはどんな事をしても構わない、子供は幾つになっても自分の保護下におき、自分の思うとおりに動かなければ気が済まない、という感情にとりつかれて、偏った性格の子供にしてしまったのだと思います。もしそうだとすれば、この様な両親の元に生まれた子供は悲劇です。生まれながらにして人に嫌われるように育て上げられてしまうからです。

 この時期、燕、(つばくら、つばくろ)、ヒバリの類が巣作りをして、雛を育てているのを見かける事があります。これらの親鳥たちは、卵が孵ると、外敵から守ったり、餌を運んだりと、それは見ていて涙ぐましくなるほど献身的に育てます。そして暫くすると、空を飛ぶ訓練を始める、餌を探して食べることを教える、そして雛たちも一生懸命生きる知恵を身に付け、やがて一人立ちをして、親の元から離れて飛び去るのです。今の日本社会は、この小鳥たちより数段落ちているのでは無いでしょうか。

 モンスターペアレントなる単語が定着してしまった今日、このままで行けば、彼や土浦(荒川沖)事件、頻繁に起こる通り魔事件、等々これからもどんどん増えて来ることは間違いないと思われます。彼らを、唯単なる精神障害者と決めつけて終わりにするのではなく、国民全体で真剣に考えて行かなければならない問題だと考えるものです。


この世に生んだお母さん ♪
貴方の愛に包まれて
何もしないでいきていくなら
それはやさしいことだけど  ♪

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