親殺しと日本人の心

過日24歳の青年が仕事もせず、ブラブラ遊んでいるので、父親が少し働いたらどうだと言ったところ、それが気に食わないといって、後日父親を切殺した事件が報じられました。世の父親なら誰もが同じことを思うだろうと思うのですが、それが気に入らないといって自分を育ててくれた親、現在も世話になっている親をいとも簡単に殺してしまうことに、恐ろしいとか何とかでなくて、言いようのない絶望感に打ちひしがれる思いがします。

 昔話をするつもりはないのですが、第二次世界大戦後において、日本は大敗して主要都市は焼け野原となりました。金も食料も、病院も薬もない、協力してくれる人も何もない、あるのは栄養失調のこの身一つ、そんな身体で皆必死に働いたのです。ただ日本の復興を目指して、、。

 その努力は実って、世界第一の経済大国を創り出し、今度は経済で日本の力を知らしめました。その功労者は、現在75歳以上の高齢者の方々です。経済力、勤勉さ、誠実な国民との評価を次世代に受け継いだのです。しかし、それを引き継いだ2世、3世の人達は、死に物狂いで働いて得た財産、知名度、信用をわずか数年で全部失ってしまったのです。いまや日本のGDPは世界第1位から18位に落ち、世界経済においては、ジャパンバッシングの時代からジャパンナッシングと言われるところまで凋落しました。

 しかしながら、2世、3世の人達は、自分たちの行為を反省するどころか、更に疲れきって死を目前にしている高齢者からまだむさぼり取ろうとしているのです。せっかく引継いだ貴重な財産をどうして、2倍、3倍に増やそうと努力しないのでしょうか。税金をじゃぶじゃぶ浪費して、詐欺、業務上横領まがいのことを平気でやってのけ、その行為を反省もしなければ、恥ずる心もないのです。前述した無職の青年となんら変わらないのです。これが日本の現状なのでしょうか。日本人の心なのでしょうか。

古人曰く、 

「狐狸は人を化かす」

 アドルフ・ヒトラーを熱狂的に受け入れた国民も、今では彼を優秀な政治家であったと評価する者はいないと思われます。
 人柄はその顔つきに現れます。これから私達が代表を選ぶ時は、人間の顔をした人を選びましょう。

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