日米地位協定と庄司甚内

去る3月19日、神奈川県でタクシー運転手が米兵により殺害されるという事件が起きました。沖縄では、2月に少女が暴行される事件があり、更に4月5日には米国軍人の子供が、タクシー強盗事件を起こしています。 タクシーは、正当な理由がなければ、乗車拒否してはならないことになっており、

相手を選ぶことは許されず、指定されたところまで乗客を運ぶことが要求されます。殺害されたご本人はもとより遺族の悲しみはいかばかりかその胸中は察して余りあるものです。衷心より、お悔やみ申し上げると共に、亡くなられた方のご冥福を、お祈り申し上げます。日本を守るために駐留している米軍人が多ければ多いほど何らかの事故は避けられないと思いますが、殺人、傷害、暴行は、許せるものではありません。

 一方、駐留している軍人からみれば、見知らぬ他国にきて、いつ戦場に駆り出されるのかわからない、戦場に行けば命の保証はないが、命は惜しい、精神的に厳しい状況にあるはずです。他人を命懸けで守らなければならない(しかものほほんとしている人たちを)上に、規律が厳しい軍隊という中で、安い給料で暮さなければならないのです。ドル安の時期、物価が高い日本では、彼らの生活は大変だろうと思われる。しかも自分たちが命懸けで守っている人たちからは、感謝の気持ちすら伝わってこない。ストレスがたまり、精神に異変が起こるのもなんとなくわかるような気がするのです。(だからといって犯罪を犯してはダメですが)

 人間は、肉体的にも、精神的にも追い詰められるともって生まれた本能のみが突起してくるものらしい。これを無理やり我慢していると精神的にどこかゆがみが生じてくる。この心理は、戦争を経験したことのない日本人には理解できないでしょう。

 軍隊は戦争のためではなく、平和を守るために必要です。力が均衡していてこそ、平和は保たれるのです。もし他国の軍人に頼らなければならないのだとしたら、その方々が住みやすい環境をつくってあげなければならないと思います。

ブログランキングに参加しております。よろしければポチッとお願いいたします。

士業ブログランキングへ
にほんブログ村 士業ブログへ

人気blogランキングへ

カテゴリー: 事件 タグ: パーマリンク