“はだしのゲン”と”高校野球選手権”と”敗戦の日 “ー弱者は悲しい、敗戦の日を忘れるなー

毎年夏になるとやってくる、敗戦の日(終戦の日とは言わない)と高校野球選手権、そして、ここ数年来その都度、観測史上始めてといわれる豪雪、豪雨、猛暑が今年もやって来た、そして、もう忘れ去られようとしている。夏、海水浴場で賑わった冬の海のように。

毎年8月15日前後にのなると、何時も戦争を現地で体験された方や、民間の方々で悲惨な目にあった方々の体験談が雑誌や新聞 紙上を賑わせるが、何の反省も教訓も得られない儘68年が経過した。そして年々これ等の話題が薄れていく。日米で戦争をした、ということさえ知らない大学生が増えていると聞いているが、日本国はこの68年間何をやってきたのだろうか?。

先日、テレビで「はだしのゲン」(アニメ)を見た。(時間の関係で一部しか見なかったが)私は戦前生まれだが、幸か不幸か限界部落に近い、ど田舎に生まれたので、空襲で逃げ惑った経験はありません。したがって、東京、名古屋、沖縄等の空襲も伝え聞いて想像していたに過ぎないし、ましてや広島、長崎に落とされた「原子爆弾」の凄まじさなど想像できなかった。

私は、問題になっている「マンガ」の本は読んでいませんが、アニメの「はだしのゲン」を見たときには、えも言われぬ衝撃が体中を走った。ピカの瞬間、爆風と灼熱の炎で一瞬にして、吹き飛ばされ、焼け爛れて、蕩ける様に原型をとどめなくなった建物や。人、人、人、そしてその後の惨事たるやとても直視出来ない光景でした。  でもおそらく実際には、もっともっと悲惨で惨たらしいものであってと想像できます。  いかにアニメの名監督でも、これ以上の地獄絵を描写するのは不可能だったと思われます。戦争でも、何でもそうですが、何か事が起きると必ず弱者が犠牲になります。弱者は力がないので、どんな他人の身勝手な行動でひどい目に遭っても、どんな不条理なことでも受けなければならないし、それに対する抗議の方法は、泣くか、死ぬか、しかないのです。あの高校野球の試合でも、負けたチームは泣いていますよね。  国力が落ちてくれば、他国はそこに付け込むのです。帯状疱疹が老人に多く発生するように・・。

今、子供達にこの惨状を見せるのは教育上好ましくないとのことで、「はだしのゲン」のマンガ本を、小学校の図書館に置かないことにした、というところも有るようですが、子女の教育の為にはぜひとも読んで頂きたい本ではないかと思われます。

敗戦記念日を迎えるたびに、戦争は絶対にやってはいけない、と口々に叫ぶのですが、それでは戦争を行わない為の、手段方法はどのようにしたら良いのか、という各論がいつも抜けているような気がします。憲法第9条には、戦争の放棄と戦力を持たない、旨の文言がありますが、果たしてこれだけで良いのでしょうか。戦争は一国だけでは出来ません、必ず相手がいるのです。此方が仕掛けなくても、相手が侵略してきた場合はどうなりますか?。相手から無法に侵略を受けた時、これを防ぐだけの力が無いと相手国の思うがままに国土を、国民を蹂躙されてしまいます。

戦争をしない、戦争に巻き込まれない為には、一定の力が必要なのです。  此処でいう力とは、武力、経済力、勝れた政治家、国民の団結力、強い意志、等強固な国力が必要なのです。昔から言われている「富国強兵」こそが、国を維持し、国民を安んじることに繋がるのです。

熱しやすく冷めやすいのが日本人の体質?。外交においては、我が国、わが国の国民としての誇りを失わず冷静に対処することが肝要と思われます。

 

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