平成の「鉄仮面」?!―袴田事件、再審決定―

1966年(昭和41年)6月30日、静岡県清水市(現在静岡市清水区)で一家4人が殺害され放火された、いわゆる「袴田事件」の犯人とされ、死刑が確定されていた、袴田 巌氏の再審決定が確定し、袴田巌氏が釈放された。

再審決定の原因は、証拠とされた物証が捏造された物である疑いが濃くなってきた事に あるという。  疑わしきは被告の有利に、という刑法の原則に従ったもので、当然と言えよう。  それにしても杜撰なものだ。最初は袴田氏はパジャマを着たまま犯行に及んだとしていたが、それから1年2ヶ月後、味噌樽の底から5点セット(衣類)が見つかり、それを着用して犯行を行ったことになっている。しかも、その着衣のうち、白い半袖シャツの右肩に血痕があり、それが袴田氏の血液型と一致した、との認識の基で、彼を犯人と断定して、それなりの自白を迫り死刑が確定したのだと言われています。

その血痕がDNA型鑑定により、彼のものでは無く又被害者のものでも無かったらしい。 結果的には大いに喜ばしいことだが、捏造は捜査機関がやったものと思われるが、捏造するならするで、もっとうまく出来なかったのだろうか、こんな単純で杜撰な知能の持ち主にこれほど強大な権力を与えていることが空恐ろしい。間違えましたでは済まない事です。権力者は人間だが神に近い心を持った人間でなければならないと思います。

国家権力を与えられている者は、常に襟を正して己自身を強く戒めながら事に望んで頂きたい。

この様な大きな事件で無くとも、冤罪で苦しめられている(た)人達は沢山いると思われます。「帝銀事件」で死刑が確定したが歴代の法務大臣は最後まで執行の印を押さなかったのはやはり一抹の何か心にかかるものがあったからだと考えられます。  西武線の痴漢事件、千葉県東金市の幼児殺人事件など?

でも、事件は起こったのであり必ず真犯人がいるはずです。事件の被害者の無念たるや表現するにはあまりにも適切な形容詞が少なすぎます。

鉄仮面は、フランスの「バスティユ牢獄」に34年間監禁されていたが、袴田 巌氏はなんと48年間東京拘置所に拘置されていました。これからも頑張って下さいという言葉しかありません。

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