トランプ大統領はブラック企業の営業部長-第2のアラモか-

 去る2月10日、11日と2日間安倍首相はトランプ大統領と会談を行なった。

 その内容は、すべて明らかにされた訳ではないが、トランプ大統領が選挙期間中に日本を批判していた件については話題に上らなかったらしい。ニュ-スで流されたのを見た限りでは異常ともいえる両首脳の親密ぶりをアピールしていたのには驚いた。

 これに対して世界各国のメディアは必ずしも好意的には受け止めていないようだ。
 トランプ大統領は各国の首脳達と盛んに電話会談を行なっているし、自分の意見?はツイッターで発信している。アメリカ・ファーストの名の下に、テロ撲滅対策として難民の受入れ拒否、中東・アフリカのうち7カ国の国民を入国禁止にした。この大統領令には米国内部からも批判の声が上がっている。

 又不法移民や犯罪を減らすためと称して、メキシコとの国境に壁を作りその費用をメキシコに支払わせると言っており、メキシコのペニャニエト大統領との電話会談も半端で終わったらしい。

 このトランプ大統領がなぜ安倍首相をあそこまで歓待したパフォーマンスを世界中の人達にアピールしたのか、よほど与し易い首相と思ったのでしょう。ようは、わしの言いなりになる奴は良々と頭をなでて褒めちぎってやるし、逆らう奴は徹底的に排除するという、つまりブラック企業の営業部長的なやり方で、自分の意志を押し通しアメリカ・ファーストにつなげたい考え方だと思われる。

 こういう性格の人間は一般的に気まぐれで計算高くもっともらしい理屈を付けては自分の有利な方へ進んでゆく傾向にある。
 安倍首相とトランプ大統領との会談の最中に、北朝鮮が弾道ミサイルを日本海に発射したとのニュースが入った。あの国はそれなりに必死なのだと思う。

 メキシコと米国では、国境の壁をめぐりこれからも色々な問題が出てくることが想像される。1836年2月~3月の「アラモの戦い」は、テキサス独立戦争の一部で行なわれた戦争だと聞いているが、戦争は何も武力の衝突だけとは限らないし、世界各国は必ずしも米国一辺倒ではない。

日本は米国との関係(日米同盟)は当然のことだが、日本国としての矜恃を保たなくてはならない。豊臣秀吉の外征に参加せず、自己の力を蓄えていた徳川家康のように、じっと世界情勢を見つめながら中庸の道を歩むことが肝要と思われる。

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