”異次元の少子化”

国防の強化による防衛費の増加、未終決のコロナウイルス対策、円安による輸出入のバランス、低賃金と物価の上昇による国民生活の困窮、地方統一選挙、G7広島サミット、ウクライナの対応、韓国との国交改善等々、同時に行わなければならない問題が山積みしているなかで、岸田総理はなぜか「少子化対策」を優先するらしい。
去る令和5年3月31日に政府は、異次元の少子化対策のたたき台として、こども・子育ての政策強化の試案を発表した。(異次元の少子化対策試案)
経済的支援、サービス、働き方、意識改革、等々が上げられているが、具体的にはまだ何一つ決まっていない。
「少子化社会対策基本法」によると、これ等はすでに、国、政府、地方公共団体によって具体的に計画が作成され、実施されていなければならないはずである。

これは、高齢者社会のみに目が奪われ子供にまで手が付けられなかったといいたいのだと思われる。
確かに高齢者が多く、それに対する、医療費、年金、その他の社会保証費が多額に必要な事は確かだ、人口が増加したって、その分土地(国土)や食料が増えるわけでは無い、 早く65歳以上(3630万人)少なくとも75歳以上(1800万人)は合法的に消えて欲しい、と考えるのも解らぬでは無い。
しかし、戦後の焼け野原の日本をここまで発展させてきたのは、我々75歳以上の人建であることを忘れてはならない。
結局の所、前述した様に、出産の妨げになるのは大別すると次のようになると思う。
1.経済的な不安、
2.子育てに対する不安(体力を使いたくない、面倒くさい)
3.結婚、出産に対する考え方の変化(子供を育てる時間を自分の好きな事に使う)
4.子育て環境の悪さ
おそらく政府が考えていることは、経済的支援、においては出産費用の増額、給食費、授業料等の減額又は免除
対象者の拡大、年齢引き上げ等、出産手当金の増額、子ども手当の増額、夫婦とも、育休期間の延長、育休手当の創設、増額等
高齢者出産手当金の創設、性的少数者の里親手当、母子家庭への補助金等、すべてお金のかかる事ばかりでしかない、これでは又失敗してしまうだろう。

「異次元少子化対策」というなら、従来の観念にとらはれず思い切って根本的に手段を変えてみたらいかがかと思う。
一夫多妻制にする、結婚しなくても出産出来る様にする、出産しても育てる能力が無い場合は国又は地方公共団体が代わって養育する、母子家庭の女性と結婚して先夫の子供を
育てた場合は、その者に報奨金を出す等々子供を増加させるには、男女を心置きなく接する機会を与える事しか無いと思います。
人間が共同生活を営むにおいて、大切なことは同じ価値観を持つことだと思います。
それには教育が一番大切だと考えます。
具体性にかけますが、「少子化社会対策基本法」第2条の「施策の基本理念」をしっかり構築する事が肝要かと心得ます。
先に行われた「WBC」、私はよほど暇で無ければ野球は見ないのです。
しかし、あの日本チームには心ひかれるものがありました、選抜された選手がなにかで集合しているのを見たとき全員に対して、なぜか無性に懐かしさを感じたのです。
それは古き良き「昭和」を見た感じがしたのです。
おそらくあのチームは、活躍した人もベンチを温めていた人も皆同じぐらい強い絆で結ばれていたと思います。
誰彼の差別無く選抜された選手一人一人が人を感動させるドラマとでも表現すべきものを持っていたように思いました。
日本の国民が全員あのような境地になっていれば「少子・高齢化」が抱える問題などすぐ解決するのでは無いかと思索致します。

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